長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

あれから三年・・・PTAから見た被災地

 三年前の3月11日・・・
 私は、名古屋高速の上にいた。緊急地震速報が流れ、直後に高速を下り路肩に車を止めた。大きな揺れの後ビルから沢山の人が飛び出て来たのを今でも鮮明に覚えている。
 ホテルのテレビで見た光景は現実のものとは思えなかった。ただ事ではないと感じ、直ぐに予定をキャンセルして金沢に戻った。
 刻一刻と入って来る情報に耳を疑い、何が必要で、何が出来るかを考えた。当時、私は石川県PTA連合会の会長職にあり、任期を数週間残して退任する予定だった。
 一ヶ月後、東海北陸ブロックの会長6名と被災地に入り、私たちにしかできない支援とは何かを考えた。被災地では子供たちが就学出来ない状況下にあり、何とか出来ないかと考えたのである。
 大変難しい状況である事は理解していたが、一時的に子供たちをホームステイさせる事業を計画し、ホストファミリーを募った。多くの保護者の皆さんが受け入れを表明してくれた事は本当に嬉しかった。
 当時、この事業は賛否両論だった。責任問題を振りかざし、反対する人も多くいたし、直接反対の電話を掛けてくる人もいた。しかし、机上の論理や常識では通用しない現実がそこにあり、その為にはどうあるべきかを考えた結果がこの事業だったのだ。
 その後、この事業は、夏休みのホームステイ事業として実行され、今でも被災地と多くの繋がりを持っている。結果として、良かったと言う人もいるが、やるからには良い結果を得られる様に皆が努力した事が全てだろう。
 今でも、石川県PTA連合会では被災地と繋がりを持ち、長期にわたる支援を行ってくれている様だ。
 一日も早い復興を祈り、いま、自分たちに与えられた、使命を果たす事が結果として被災地の支援に繋がると信じたい。
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