長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

先ずは、やってみる


 標高2450m、午前3時に窓の外に目をやると、ガスの中で真っ白である。ヘッドランプで外を照らすと、細かい水の粒に光が乱反射する。
 白山室堂では、ご来光が見える朝は、日の出の一時間前には太鼓が鳴ってご来光を見る事が出来ると、登山者に知らせてくれる。今日はその太鼓も鳴らなかった。
 無理かな、とも思ったが雨が降っている訳ではないし、せっかく来たのだからと思い直し、ヘッドランプを頼りに山頂へ向かう。8月はご来光を見る事が出来たのは6日間だけだったらしい。
 山頂もガスがかかっているのか先を行く登山者のヘッドランプが霞んで見える。標高2600mを越えると雲の上に出たのか真っ赤に染まる空が見えた。
 これは、もしかするとと思い、山頂に急ぐ。今日の日の出は5時24分である。何とか10分前に山頂に到着。
 暫くすると、真っ赤に染まった雲の合間から太陽が顔を出した。ご来光である。
 室堂がガスの中であった事や、登山客が少なかった事が重なって少人数でのご来光だったが素晴らしい景色だった。
 先ずは、やってみる。そうすれば、何事も一歩前に進むものである。
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