長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

見えないところに目を向ける

 リンゴは、決して無農薬では栽培できない果物のひとつだ。それを、やり遂げた男が日本にいる。木村秋則氏その人である。
 彼が書いた『奇跡のリンゴ』はベストセラーになった。それをこぞって読んだのは、無農薬でリンゴを栽培しようとした農業関係の人達ではない。
 サラリーマン、学校の教師、経営者など一般の人達である。それは何故か・・・リンゴを無農薬で栽培する過程で、彼が気づいたのは、農薬の代わりを探すのではなく、農薬など要らないほどリンゴの木を丈夫に育てる事だった。
 害虫にも、病気にも負けない強い木を育てるためには、根っこを育てる事であり、根っこを育てる為には、土を育てる事が大切なのだと気付いたのだ。
 企業経営でも、目に見えない、そして決算書にも表れない定性的な部分が実は一番大切なのである。そこは、視ようとしなければ、見る事が出来ない。
 しかし、実は、実は全てのベースになっており、何よりも大切なのである。目に見えるのは華やかな、花や果実だが、それは、目に見えない土と根っこによって、咲き、実るのである。
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