長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

社会の役に立つ開発

 私が登山を始めた、35年前、雨カッパといえばビニール製のゴム引きだった。
 確かに、完全防水である事は間違いないのだが、身体から発散される汗で、内部は蒸れてベタベタになってしまうのが常だった。
 しかし、防水透湿素材(雨水は通さず、身体から発散される水蒸気は通す)が発明されてから、圧倒的に快適に、そしてその機能は人の命を救うことに繋がったのだ。
 山で身体を濡らすというのは、非常に危険な状態となる。特に気温が低い中で濡れた身体が風にさらされると、一気に体温が奪われ、低体温症を発症し、最悪の場合死に至るのである。
 この防水透湿素材は、身体が濡れるのを防ぎ、冬やなどの極限状態で多くの人の命を救った。
 私も、先日の燕岳の登山ではその快適さに驚いたのである。このように、社会の役に立つ製品の開発が、高い価値を生むのだと思うのである。
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