後ろのお客様がみている
過日も書き記したが、この時期は、ご退任なされる沢山のお客様がいらっしゃる。
新年度になり、新たに着任なされるお客様にご挨拶するのは当然のことだが、ご退任なされるお客様にも、しっかりとご挨拶をして頂きたい。
消防官は、24時間緊張感の中にある職業である。皆さん一様に、退任の日に向けて一枚一枚重いものを脱ぐようだと仰っておられた。
そして、暫くは何もせず、休みたいと仰られるのもそんなことから来ているのだろう。私たち、市民のために長きにわたり、安心安全を守ってくださり、ありがとうございます、と御礼を申し述べて欲しい。
加賀屋の女中頭が以前、こんな事を言っていた。
まだ、駆け出しのころ、バスに乗ってお帰りになられる、お客様を見えなくなるまで見送ることを不思議に思い、もうお客様は見えないのに、何故手を振るのか、と女将に尋ねたところ、あなたの後ろのお客様が見ていらっしゃいます、と答えたそうである。
心を尽くすとはこんなことを言うのだろうと思うのである。
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