長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

PETZLのピッケル


 このピッケルを手にしたのは、10数年も前になるだろうか。
 厳冬期登山はもうやるまいと、心に誓い登山用品の箱の中に仕舞い込んでいた。
 今年、久しぶりに、ピッケルを持って春山に出かけた。前日の雨が夕方には上がり、夜中は晴天になった。放射冷却現象で朝方気温が下がり、雪面は所々クラストしていた。
 とても、つぼ足の登坂は難しい。アイゼンを装着し、ピッケルを雪面に打ち込んで一歩いっぽ進んだ。
 PETZLのピッケルは優秀だ。クラストした雪面にも、ストレス無く刺さる。また、雪を切り取る時に、雪が崩れない。
 ちょっと重いのが玉に瑕だが、それは自分の命を守ると思えばご愛嬌だ。
 抜けるような、青空と真っ白な雪のコントラストは、筆舌を尽くし難い美しさだ。
 自然を肌で感じ、地球の中で生かされていると思えば、日常に起こることなど、気にする程では無い程小さなことなのかもしれない。
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