長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

動機はシンプルだった・・・

 五年前、ドイツで開催されたインターシュッツ(消防車、消防機器の国際見本市)が消防車とはどうあるべきか、という事を明確にしてくれた。
 鉄骨と鉄板で構成されている日本の消防車に比べ、ドイツのそれは、オールアルミニウム製だった。軽量だが、強度が鉄に劣るこの素材を構造体に採用するには、どの様に強度を担保するかが問われた。ドイツ最大の消防車メーカーZieglerは、私たちにその技術を供与してくれた。
 あれから、五年の歳月が流れ、私たちは今年、日本市場にオールアルミニウム製の消防車両を投入することに成功した。
 多分、これから市場の環境は、激変するだろう。
 白亜紀に生きた恐竜は、生態系の頂点に君臨したが、彼らは生き残る事が出来なかった。生き残ったのは、遥かに彼らより小さく、弱い哺乳類だった。生き残る事が出来るのは強いものではなく、環境の変化に対応できるものなのだ。
 こんな状況になる事は想像しなかった。動機はあくまでもシンプルだ。そして、必要なのは勇気ではなく、『覚悟』だったのである。
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