長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

一つひとつを丁寧に行う

 今から、15年も前のことである。ある、企業に工作機用自動消火装置の提案を行ったことがあった。一部上場の巨大企業に、吹けば飛ぶような私たちが提案するなど、今から考えれば無謀だったのかも知れない。
 結果は推して知るべしであったが、帰り際に構内に消防車があるのを見かけたのである。それは、古い古いもので、30年は経っている様だった。こんなに古いものなら、程度の良い中古車を整備して、差し上げれば喜んでいただけるのでは、と思い立ち、担当の方にその場でご提案申し上げた。
 また、後ほど返事をしますと言われ、その場を後にしたのである。しばらくして、是非寄贈頂けるのであれば頂きたいと回答があった。私たちは、消防車両を整備し、ご寄贈申し上げたのである。
 あれから、15年の月日が流れ、今では、その企業の消防設備を含め、防災関係の仕事をさせて頂けるまでになった。さらに、今年は、構内の消防車両まで更新して頂いたのである。
 これも、お客様のご要望を真摯に受け止め、どうすれば、お客様のお役に立ち、喜んでいただけるかを考えてきた事が実を結んだのだと思う。
 小さなことでも、一生懸命奉仕する事が、結果として大きな仕事に繋がる。一つひとつを丁寧にこれからも精進して行きたい。
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