機構と機能

　現場でどのように使われていつのか。どのような消防戦術で火災に対峙しているのか。そして、使用に際して何が優先順位なのか。
　私たちは、マスターベーションで消防車両を製造してはならない。現場を知ることが、お客様に使いやすい消防車両を製造することにつながる。
　ひいては、人命を救うことにつながることを私たちは理解しなくてはならない。消防車両をデザインする過程で、ミクロに捉えれば正しいと思うことも、マクロに捉えると、全く機能しないことに気づく。
　それは、機構としてのデザインと、機能としてのデザインの視点のズレによって起こっているのだ。
　機構はそれで良いだろう、しかし、機能が現実から外れていれば全く役に立たないのだ。私たちは、常に『Form follows fanction』の思想が実現できているのかを確認しながら帆を進めなくてはならない。

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