長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

登り手と支え手


 加賀鳶梯子のぼりは、明治二年、江戸の前田藩加賀屋敷の防火隊として活躍していた加賀鳶三十八名によって金沢に伝えられたと言われている。
 その時、江戸の文化と金沢の文化が融合し、加賀鳶として現在に連綿と受け継がれている。
 梯子のぼりは、登り手の華麗な技が目を引くが、実は、登り手を支え、さらにキレのある技を影から支える役割を担っているのが、支え手なのである。
 常に8〜10本の鳶口によって梯子を支え、技によっては、微妙に梯子の角度を変え、最高の演技となるように調整されている。
 この支え手の良し悪しが、演技に大きく影響している事はあまり知られていない。組織でも、あまり目立つことの無い部門が会社の土台を支えている事が多いのである。
 登り手と支え手、この二つが、お互いに最高の役割を果たすことで、華麗な加賀鳶梯子のぼりを目にすることができるのである。
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