長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

適材適所

 BMWの7シリーズは、鉄、アルミニウム、炭素繊維(長繊維、短繊維)をそれぞれの特性を考慮して適所に配置している。
 確かに、i3やi8の様に、オールカーボンモノコックフレームで生産するのも一つの考え方だが、i3やi8は、炭素繊維複合材料の特性を掴むという意味で、オールカーボン化したのだと個人的には考えている。
 それぞれの材料を、適材適所に使うためには、実際に使用し、全ての材料の機械的性質を知る必要がある。
 私たちがALPAS(アルミパネルシステム)、GFRPの消防車両の開発を連続して行った理由のひとつはここにあるのだ。
 アルミニウムの特性、GFRPの特性、そして従来の金属の特性を知ることで、複合的にそれぞれの素材の特性を生かし消防車両を製造することが可能になる。
 実際に、今期、千葉県のお客様に専用設計した車両はGFRPのボディ(タンク一体型)とALPAS複合ボディから構成されている。
 適材適所とは、建築に使う木をそれぞれの木の特性を見抜いて適所に使うことで、長持ちする建物をつくることを目的とした。
 まさしく、人も特性を見抜くことが大切だ。自分が気づかないことも、人が気付いてくれることも少なくない。
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