長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

人の命を救うために自分の命をかける人のためにー学生諸君へ

日本の火災発生件数 48028件 11分に1件(2015年)
日本の消防士の数 159000人(2015年)
日本の消防車の数 約23000台
日本で毎年製造される消防車の数 約1300台
弊社が年間製造する消防車の数 約60台
日本の消防車メーカーの数 13社
弊社のシェア 4.6%(2015年)

 私たちは、量産メーカーではない。あくまでも専用設計メーカーだ。すなわち、全体のシェアが問題なのではなく、お客様にご満足頂ける消防車を生み出す事が価値観だ。

 日本初のオールアルミボディの技術、世界初の難燃性GFRPボディの技術。
これらは、私たち独自の技術だ。
 現在、日本の消防車の材質は鉄骨と鉄板で構成されている。これは、軽量化が求められる市場からの要求に対してネガティブだ。
 私たちが、世界に先駆けて開発した超軽量ボディは、これからの消防車市場を塗り替える技術となるだろう。
 現場で活動する消防士を消防車づくりの角度からサポートする。全力で活動する消防士の為に、全力で消防車をつくる。これが私たちの使命だ。
 五年前、私たちは、ヨーロッパで見た消防車の技術の高さに驚きと危機感を覚えた。日本では鉄骨と鉄板で消防車を製造しているにもかかわらず、彼らは既にオールアルミボディを完成させていたのだ。
 アルミボディを日本に導入したい。これは、私たちの夢になった。しかし、その導入は、八十年の歴史の上に完成された技術を否定してしまう事になる。私たちの敵は、社内にあったのだ。始まりは、孤独だ。しかし、それを変えるのは情熱と志だ。もし、あの時取り組んでいなければ・・・・社員の口をついて出た言葉がそれが正しかった事を証明している。いや、ある意味、彼らが当事者意識を持ってやり遂げたのだ。

 私たちの企業では、消防車の設計は、一台を一人がすべて担当する。ある一部分だけを専門的に設計するのではない。
 従って、消防車とは、どうあるべきなのか、現場でどのように使われるのかを理解する必要がある。私たちは、メーカーであり、そしてお客様の側に一番近い存在でありたい。
 やりがいは、そこにある。皆さんが、学んだものを実践できるか試してみてほしい。一台の消防車を設計する。そこには、現場で人の命を救うために、自分の命をかける人たちのために仕事ができる事に、身震いを覚えるほどの、使命感を体験する事ができるだろう。
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