試練と憧れ
『試練と憧れ』
これは劒岳、早月尾根の登山口の石碑に刻まれている。劒岳の表側を立山室堂側とすると、ここには、『岩と雪の殿堂』と刻まれている。
劒岳の表と裏は、全く違う表情を私たちに見せてくる。それこそ、表側は日本三大雪渓のひとつ、劔沢の雪渓が待ち構えており、別山尾根ルートの岩綾帯は経験の浅い登山者に大きく立ちはだかっている。
他方で早月尾根ルートは、気が遠くなるような長い樹林帯を黙々と上り詰め、早月小屋を経由して山頂に私たちを導く。
確かに、難しいルートではないが、ともかく長い急登に心をへし折られる。今回は、気温が高く、異常な汗をかいたことで脱水症状になり、とても厳しい登山となった。
最近は、更年期なのかともかく汗が半端ではない。結局、5リットルもの水を摂取したが、山頂直下の岩綾帯で脚がつり、えらい目にあった。
なんとか山頂にたどり着き、そこで見た景色は筆舌を尽くしがたい素晴らしさだった。
今回の登山は、まさしく文字の通り『試練と憧れ』だったのである。
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