長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

都知事の訓示

 今回の東京都知事選挙で最も男前を上げたのは、小池百合子氏だったと思う。彼女は、政党のバックアップを受けずに選挙戦を戦い圧倒的な民意を受け当選した。
 そして、8月2日東京都の職員に向けて行った訓示が素晴らしかった。これは、経営者なら必ず社員に向けて発信しているメッセージだ。
 1.できない理由から入らない。出来ない理由を探すのではなく、どうすればできるかを考えて欲しい。
 2.あらゆる仕事には期限を付けて臨むこと。『検討します』という言葉で長く引き伸ばしてはならない。検討する場合は、何時までにどうするのかを明確にする事。
 3.大儀と共感。大儀は必ず必要だが、大儀ばかりを振りかざしても物事は動かない。そこに共感があれば、大きな効果を生み出す事が出来る。
 私たちの仕事に置き換えてみても、お見事と言わざるを得ない。特に、1.できない理由から入らないは、仕事を成功させるために最も必要な考え方のひとつである。そして、検討しますというフレーズも私たちの周りで至極当たり前のように使われ、全く意味をなしていない。
 私たちの大義は、『人の命を救うために、自分の命を懸ける人たちの為に』消防車両を製造する事。その為に、専用設計は存在し、専用設計された消防車両が、標準化されたそれよりも圧倒的に使いやすい事がお客様の共感を得ているのである。
 問題はかたちを変えてやって来る。問題の本質に気づき、それを認識して本質の改善を行う事が問題解決の唯一の方法である。
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