足元を見つめる
今回、山の日に縦走した奥穂高岳ー西穂高岳は、一般ルートの中では最難関のひとつだと言われている。
このルートを縦走するにはそれなりの装備を準備する事が必要だと思う。私たちは、クライミングゾーンを持った登山靴を準備した。この縦走路の岩稜帯は、足掛かりがとても小さく、そこの柔らかい登山靴では、その小さな足掛かりの上に立つことは出来ない。
また、ザックもクライミング用の身体に密着するものを選んだ。そして、軽量化を最優先し登山用品を選択した。
確かに、技術力、体力、気力は登山の三要素だが、もう一つあるとすれば、登山靴、ザック、手袋などを適正に選択しているかも大切なのだと思う。
道は正しいか、靴ひもはしっかり結べているか。ゴールを見ることも大切だが、足元を見つめることは全ての前提となるのだ。
大事をなすには先ず小事を・・・いま私たちの進む道もまさしく小事の積み重ねである。