宝は見えないところにある
過去、オリンピック三連覇の偉業を果たしたのは、日本柔道の野村忠宏氏だ。
彼は今回のRIOオリンピックでは解説者としてインタビュアーとして後輩たちを励ました。オリンピック会場には本戦前の選手控室が準備されており、そこは選手をはじめ限られた人間しか入る事が出来ない。
試合後、柔道日本代表選手は、その選手控室のごみを拾い清掃する事をこれまでのオリンピックでも行ってきた。
この事は、決して報道されることはなかった。野村忠宏氏は言う。自分たちも選手時代から控室の清掃を伝統的に行ってきた。他国の選手の飲みかけたペットボトルやテーピングを剥がしたものなど、そこは綺麗に使われていない事が少なくない。
彼らは、自分が汚したのではなくとも、必ず帰り際には清掃し場を整えてきた。日本柔道の強さは、単に技や体力によるものだけではない。
この敬謙な精神性が彼らを支えているのだ。
そして、それは見えない宝として、今後も日本柔道界に受け継がれていくだろう。
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