長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

自然の中で細胞は活性化する


 私たちが子供の頃は、遊びと言えば太陽の光を浴びることだった。学校から帰るとランドセルを玄関に投げ入れて、そのまま外に遊びに出かけた。
 暗くなる前に帰っておいで言われながら、真っ暗になるまで外で遊んだ。そして、遊びを通じて様々な事を学んだ。ケンカもした。皆と一緒に遊ぶことで集団を形成し、その中の役割が自然に決まっていったように思う。
 何よりも自然の中で行動することで、私たちのDNAに刻まれた野生の感覚が活性化し、細胞一つひとつに生きる力が湧き出てくるように思う。そんな体験をする環境が普通に周りにあったが、今では探して与えなくてはならないのは少々残念だ。
 便利さ、快適さと引き換えに失ったものは少なくない。ポケモンGoは、これまで家の中でこもってゲームをしていた子供たちを外に足を向けさせたと言うが、ただゲームをするのが外に変わったというだけだ。
 大自然の中に身を置き、自然に集中する事で感性は研ぎ澄まされ、細胞は活性化する。そんな経験は自然の中に身を居たものしか得られないのだ。
 そして、その経験は細胞に深く根付き、自分の人生に大きな影響を及ぼす事をその時は気づかない。
 多くの子供たちにそんな体験をさせてやりたいと思う。お金は残せないが、経験と教育は残すことができる。それは後に自らを成長させるための大きな基礎となるのである。
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