長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

遭難に思う。。


 昨今の登山ブームを象徴するように、遭難事故が相次いで発生している。
 北アルプスだけでも9月の遭難件数は27件にのぼり、死者が10名、負傷者が14名となった。また、10月11日には、涸沢岳で20代の男性が滑落死し、さらに同日、同じくザイデングラードで高校山岳部の女子高校生が滑落し、重傷を負っている。
 北アルプス穂高連峰はヘルメット着用山域であるにもかかわらず、基礎を教える山岳部でヘルメット無着用だったことは残念なことだ。
 私たちが山を教え込まれた頃は、自分の技量で行ける山を、先輩から指導されたことを覚えている。しかし、昨今では、自己流で自分の技量に合わない山行を行い、遭難するケースが散見される。
 特に、奥穂高岳から西穂高岳のルートは、一般ルートの中では最も技量が必要と言われており、思いつきで行くような山ではないことを理解する必要がある。
 私たちが今年奥穂〜西穂を縦走した時、途中で二人の登山者が身がすくんで動けなくなっていた。遭難は、ちょっとした気の緩みや、慢心、悪天候の中の行動など、起こるべくして起こっていると言っても過言ではない。
 山を過信することなく、私たちを迎えてくれる時に出かけることが大切なのだと思うのである。
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