明確に伝える
この時期は、少しずつ納車、入魂式が多くなってくる。消防車製造も過渡期に入ってきていると感じる。
お客様とお話をしていると、多くの気づきを頂く。金沢の大火といえば東山の清風荘が挙げられる。当時、出場した分団員は、風向きが違っていれば今頃もっと大きな火災となっていただろうと回想していた。
そして、あれだけの大火だったが、延焼せず、一件で食い止めたのも今から考えれば奇跡的だとも語った。
現場での指揮者は、火災現場では明確に指示を出さなければ、隊員の命を危険にさらす事になる。行くなら行く、ダメならダメ、と明確に指示を出す事が隊員の信頼と安全確保に繋がる。
仕事は、全て同じだ。うまくいかない場合は指示が伝わっていない事が多い。もちろん言ってあります、とマネージャーは言うが、言ってるのではなく、伝わっているかが大切なのだ。
昨今では少しずつ問題が問題として認識され始め、一歩ずつではあるが前を向いて歩み始めた感がある。
丁寧に丁寧に、伝えたことが伝わっているかを確認しながら進んでいこう。