自然の複雑さ
本を整理していたら随分前に読んだ木村秋則氏著書の『奇跡のリンゴ』が目に止まった。
腐らないリンゴを作り出す木村秋則氏の著書にはこんな一説が記されている。
『岩木山で学んだのは、自然というものの驚くべき複雑さだった。自然の中には害虫も益虫もいない。土、水、空気、太陽の光に風。命を持たぬものと、細菌や微生物、昆虫に雑草、樹木から獣にいたるまで、生きとし生ける命が絡み合って自然は成り立っている。自然が織る生態系とという織物と、リンゴの木の命を調和させる事が自分の仕事なのだ』
これまで幾度となく、問題の本質を見極める事の大切さを自分自身に問うてきた。
それは、ひとつではなく多くの要因が複雑に絡み合っているのだ。そう、原因はひとつではない。
問題の本質を見極めることは、それをひとつに絞る事ではないのだ。素直に見れば多くの要因を整理し、最も大きな要因を見極め、それを解決することで複雑に絡み合っているそれが連鎖し、問題を解決に導く。
自然の生態系の繋がりも、ビジネスに起こるすべての事もひとつの法則に倣っているのではないか、と思うのだ。毎日起こる現象をそんな視点で見れば、実は複雑と思える問題も解決の糸口が見えてくる。
そして、問題の本質を全く理解していない自分自身に気づくのだ。
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