何故ベンツを超えられないか

　これはあくまでも私見であり、一部分だけをつまんでお話ししていることを最初にお断りしておきたい。
　日本の自動車業界は、今では世界を席巻するほどに成長した。しかし、何故か、ヨーロッッパ、特にドイツ車と比較するとやはり、一日の長があると感じる。
　エンジンや足回りは国産車もかなりのレベルまで向上しているが、高速走行は圧倒的にドイツ車が上だ。この違いは、国の成り立ち、特に文化の違いだと思う。ドイツにはアウトバーンがあり、超高速で移動することができる自動車が必然的に必要になる。
　また、レザーシートは、ヨーロッパで作られていたレザーソファーの技術が発展していたことによるものだ。
　レザーシートをいかに安く作るかではなく、皮の品質にまでこだわる。これは、○○のタンナーでなめした革を使うというこだわりを持つ。したがって、コストだけではなく、重視して作り上げられるシートはやはり国産車と比べるとその違いに驚くのである。
　よく似たものを、いかに安く作るかという考え方では、決して重厚なヨーロッパのものづくりを越えることはできない。

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