お馴染みさんを大切に
私が子供の頃、八百屋、魚屋、豆腐屋は行商に来ていた事を思い出す。特に豆腐屋は、チンチン鐘を鳴らしてやって来たのですぐにわかった。
多分、普通にある日常だったのだろうが、とてもワクワクしたものだ。昨今では、そんな行商も見かけなくなったが、私が住む地域では未だに魚屋さんが行商に来ていた。
最近までは・・
ことの発端は、魚屋さんで買った昆布締めが生臭くて食べられなかったことから始まる。多分、売れずに古くなった魚を昆布締めにしていたのだろう。近所のお馴染みさんも言わなかったが長い付き合いだからと買っていたらしい。
皆んな、同じ事を思いながら三十年以上の付き合いだからと買っていたのだと思うと、義理堅いなと思う。お馴染みさんは、ちょっとしたことでも許してくれるという慢心がこんな商いをしてしまったのだろう。
結果として、商いができなくなってしまったのは言うまでもない。
私たちは、すべてのお客様を大切にしなくてはならないが、ここまで私たちを育ててくださったのは地元のお客様である事を決して忘れてはならないのである。
↑ポチっと押して頂ければ幸いです