艤装から組み立てへ
消防車両を製造することを『艤装』という。船も造船することを艤装するということから、船の技術を応用して始まったのかも知れない。
お恥ずかしながら、消防車両のフレーム構造は経験から構築されている。緻密な強度計算によってそれが担保されているのでは無いのだ。
長年の経験値により、こう造れば壊れないという経験の積み重ねが今のかたちとなっている。今回、ALPASシステムの開発にあたり、大きな問題になったのはこの部分だ。
単純に鉄骨と鉄板をアルミニウムに置き換えただけでは、ストラクチャー(構造体)は成立しない。強度をしっかりとした根拠の元に担保しなければならなかった。
そこで、FEM(有限要素法)を用い、コンピューターシュミレーションによりストラクチャーの強度の根拠を求めた。
これにより、どこを強くつくり、どこを薄く軽くできるかが明確になったのだ。これらを前提にALPASシステムは完結したのである。
艤装から組み立てへ大きく進化したのも、全てに根拠があるからである。
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