伝統は革新の連続
『千年働いて来ました』の中頃に金沢の箔の技術を応用し、スタンピングフォイル(転写箔)を開発した金沢の企業が紹介されていた。
そう、いうまでもないカタニ産業である。
『伝統は革新の連続』という言葉は社長の蚊谷八郎氏の言葉だ。
日本の金箔生産量の99%が金沢で生産されていることは、割と知られていない。その伝統産業の技術が世界の最先端を支えていることはある意味で驚きであるが、その原点は老舗企業の持つコアの技術を追求し、大切にして来たことに他ならない。
蚊谷氏は、日本地図を5度ずらすと経済地図になると仰る。京都で活躍して来たのは滋賀の近江商人であり、金沢で活躍して来たのは富山の人たちが多い。
人口四十五万の金沢には、飲み屋が三千件もある。商売が成り立つのは富山からも福井からも飲みにくるからだという。
日本地図を5度ずらすという意味は、視点を変えてみると、見え方が違ってくるという意味なのである。
こんな話も、金沢というコアがあることが前提であり、伝統の技術が革新の技術のコアになることにも繋がるのである。
↑ポチっと押して頂ければ幸いです