長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

剱の日2999


 平成29年9月9日、標高2999mの剱岳は、多くの人で賑わっていた。
 語呂合わせなのは分かっているが、今日は剱岳の日である。
 日本アルプスの中でも最も難易度が高い山として知られ、その数あるルートの中でも、一般ルートと呼ばれるものは、別山尾根ルートと早月尾根ルートの二つだけだ。
 バリエーションルートの方が多く、源次郎尾根、八峰、長次郎谷、平蔵谷、北方稜線などを擁している。
 平成では今日一日だけだ。今回はトレーニングも兼ねて早月尾根を日帰り登山することにした。
 朝5時に馬場島を出発、早月小屋に向けて徐々に高度を上げる。8時に早月小屋に到着。相変わらず樹林帯は、急登と木の根っこで歩きにくい。
 劔の日だからなのだろうか、小屋の前は多くの登山者で賑わっていた。小屋前で30分ほど大休止。行動食を取り、十分に水分を補給して山頂へ。
 小屋を過ぎ、しばらく登れば岩綾帯だ。落石に注意しながら上昇する。途中、目の前でブッシュを踏み抜いて登山者が滑落した。
 『大丈夫か!』と声をかけると、途中の木で引っかかったらしい、自分で這い上がってきた。何でもない場所だが、ちょっとの油断が滑落を招くのである。
 山頂には10時40分に到着。正味5時間ほどだった。帰りは、縦横無尽に張りめぐらされた木の根っこに注意しながら長い長い樹林帯を下降する。
 ともかく平成29年9月9日劔の日に山頂に立てたことは幸せだった。感謝!
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