長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ドイツにジャガイモの栽培方法を教える

 ドイツといえばジャーマンポテトと言われるほどジャガイモ料理が多いし、食卓には必ずと言っていいほどジャガイモが出てくる。
 ドイツへ出張に行くと、どちらがメイン料理なのか、付け出しなのかわからない程の量のポテトがステーキの横に鎮座して出てくる。
 ドイツのジャガイモの栽培の歴史は800年だが、日本では400年だ。だから、彼らはジャガイモの栽培に関しては一過言あるようだ。
 しかし、そのドイツ人にジャガイモの栽培方法を教えた日本人がいる。そう、奇跡のリンゴを生み出した木村秋則氏である。
 彼が、EU有機栽培の団体に招かれてフランクフルトの有機ジャガイモ農園を見に行ったときのことだ。
 ドイツの有機栽培のジャガイモはとても小さくてピンポン球のようだった。ドイツ人の農夫は80年もノーケミカルでやってきたから、この小さなジャガイモは当然だと言ったそうだ。
 その後の公演で木村秋則氏は、結論からこう言った。『あなた方の農法は間違っている』すると、会場にいた農夫たちは怒り出しブーイングをしたそうである。
 木村秋則氏は、その原因をもうすでに掴んでいたのだ。土の表面温度と地中10cmの温度差は8℃もあった。地中の温度が冷たいのだ。
 それに比べ、木村氏のリンゴ畑では土の表面温度と地中10cmの温度差は0.6℃しかないそうだ。すなわちバクテリアが活発に活動し熱を作り出しているのである。
 木村氏は、実際に彼の農法でジャガイモを植えて見せた。それからしばらくして収穫時期になってドイツから驚きの連絡が来た。収穫したジャガイモはとても大きくて味もよく、収穫量も比較にならないほど多かったのだ。
 木村氏はなぜそうなるかを知っていただけだ。彼は言う、寒いところはジャガイモだって嫌がるよ。。。
 そして、この農法をドイツのジャガイモ農家の3割が採用し、美味しいジャガイモを作ることができるようになった。彼はまたつぶやいた。。ジャガイモが喜んでくれた。。と。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです