秋と冬の共演

　金沢市内も秋が深まってきたが、３０００m級の山の上ではもうすでに真冬の様相を呈している。
　ちょうどこの時期は、夏山から冬山への切り替えの時期なのだが、山の秋はとても短くあっという間に真冬になるので、下界の感覚が抜けきれず装備やクロージングの選択を誤ってしまいがちだ。
　はっきり申し上げて、もう北アルプス山域は真冬である。昨日、今日で北アルプス北部ではかなりの降雪があった。
　晴れ間をぬって山行を計画している人も多いのかもしれないが、この時期、最も怖いのは雪崩だ。最近お世話になっている親愛なる山岳ガイドは、この時期の入山に警鐘を鳴らしている。
　十分な判断を元に山行の可否を決定することが大切だ。雪山は下界では出会うことができないほど素晴らしい、様相を私たちに見せてくれるが、一方では大きな危険をはらんでいることも忘れてはならない。

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