長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

クライミングと加賀鳶


 加賀鳶の代名詞とも言われる梯子登りは、明治二年、江戸から三十八名の加賀鳶が金沢に召し寄せられ、その間金沢の町火消しに梯子登りの技が伝承された。
 登り手ばかりに目が行くが、実は梯子を鳶口で支える、支え手が微妙に梯子の傾きをコントロールしている事を知っている人は少ない。
 梯子の右上方で演技をする時は、梯子を微妙に左側に傾けバランスを取る。これは登り手の気持ちが分からなければコントロールは難しい。
 良き支え手は、良き登り手である事が求められるのである。
 一方で、クライミングはビレイヤーがクライマーを良く観察しながら、ロープを送り出したり、引いたりしながらコントロールをする。
 クライマーの動きに俊敏に合わせるためには、手だけでロープをコントロールするのではなく、身体全体で、前に出たり後ろに下がったりしながら素早くコントロールしなければならない。
 最近、教えを請うている山岳ガイドは、クライマーの気持ちにならなければ良いビレイは出来ないという。
 良きビレイヤーは良きクライマーでなければならないのである。
 考えてみれば、仕事にもつながるなと気づく。どんな事も学びの機会だ。真摯に向き合っていこうと思う。
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