長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

作用と反作用

 今から、三十年以上も前の事である。学生時代に校外実習という制度があった。今で言うインターンシップの制度だ。
 私が、赴いた実習先はホンダ技研工業の鈴鹿工場だった。鈴鹿工場では実習生、研修生を受け入れており、私たちは実習生として一ヶ月間そこで働いたのである。
 9時からラインが動き出し、16時まで現場で作業をした。16時から17時までは実習のまとめを事務所で行った。それを、机の上に置いておくと、次の日には実習生をフォローする指導担当者が、朱書きでビッシリとコメントを書いてくれていた。
 毎日、交換日記をする様な感覚だった。自分の書いた事が次の日にはコメントとして、書かれている事はとても嬉しかったし、また頑張ろうという気持にもなった。
 翻ってみれば実習生を受け入れるのは、指導担当者を育てるためのプログラムの一環だったのではないかと思われるふしがある。人を育てる事が、最も自らが育つ事に繋がるのだ。
 育てる事が育つ事。
 親は子供を育て、親に育つ・・・
 作用と反作用の法則がここにも成り立つ。
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