長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

能登路と波の花


 年末の寒波は、奥能登の冬の風物詩を見せてくれた。
 奥能登のお客様を訪問し、年末のご挨拶をすることが年の瀬の行事だ。ご無沙汰をしていてはいけないのだが、久しぶりに顔を拝見してお話をする度に能登の優しさを感じるのである。
 穴水を出発し、能登町珠洲、輪島を周る。内浦の海は静かで穏やかだが、珠洲から外浦に入るとその様相は一変する。
 深い緑をした海が、白波を立てて海岸に押し寄せ、岩に打ちつけられる。すると海の中の植物性プランクトンが、荒波にもまれ、その粘着物が泡となり空中を漂うのだ。
 毎年この時期にしか見られない奥能登の冬の風物詩だ。さらに珠洲市から輪島に向かうと海岸線に垂水の滝が見えて来る。日本海の強風にあおられると滝の水が逆流し空中に舞いあがる様は逆さ滝と言われるのにふさわしい。
 これから奥能登は厳しい冬に向かうがその分、春が待ち遠しい。そして、少しずつ長くなった日の光に空気が暖められると春は出会いと別れを連れてくるのである。
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