厳冬期3000mをノーアイゼンで???
年末に木曽駒ヶ岳、宝剣岳に登り乗越浄土から千畳敷に下降していると、前方から厳冬期用のハードシェルではなく、コートの様なものを着た登山者が登ってくるのが見えた。
動きも何かぎこちなく、何だか変だなと思い、近づいてくる姿を見て唖然とした。コートの様な上着に、普通のズボンにスノーブーツの出で立ちでノーヘルメット、ノーアイゼン、無論ピッケルも持っていない。
流石に危険と思い、『ピッケルとアイゼンは?ここから先に行ってはダメだ』というと稜線まで行きたいという。
呆れてもう声を掛けるのもやめて、下山するとその男性の母親なのか、『息子を見ませんでしたかという』装備を持たずに登って来たので注意をしたけれど無視して登って行ったことを伝えるととても心配されていた。
危険を危険として認知できないことの危険さを何度か記したが、まさにこのケースはそれそのものだと思う。
何かあれば、救助をする側も大きなリスクを背負っていることを私たちは忘れてはならない。
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