北の大地その2
オホーツク海沿岸を埋め尽くす流氷と共にやってくるのが、天使のように愛らしい幼生クリオネである。
クリオネはハダカカメガイの幼生で、その愛らしい姿から、一時ブームになったことは記憶に新しい。
今年は、紋別から知床まで、ビッチリと流氷が埋め尽くし、海面が全く見えない。従って、採取が困難で、東京農業大学の学生たちも、クリオネの生体の研究の為に捕獲を試みているが難しいようだ。
クリオネは、流氷が去った後、海岸線に残った流氷群の間の波が静かな日に見つけることができる。波が静かな日は特徴的なオレンジ色が目印になり、比較的容易に捕獲できるが、波があるとまず見つからない。
流氷がオホーツクの海を埋め尽くしている今年は、果たしてオホーツクの天使、クリオネの姿を見ることができるのだろうか。
過ぎたるは及ばざるが如し。何事も頃合いの良さが大切なのかも知れない。
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