立場で景色が変わる

　山を登っていると、標高や位置によって同じ山を見ていても全く別の山に見えることが良くある。そして、今まで目指していた山頂に登ると、さらにその向こうに壮大な山脈（やまなみ）が見える。
　標高が変わるという事は、持っていく装備や、心構えもそれに応じて変わっていくものだ。
　さて、組織の中で立場が変わる（上位のポジションになる）という事は、見える範囲では無く、視る範囲が変わるという事に他ならない。
　立ち位置が高くなると情報を含め俯瞰的に物事を視る機会が与えられる。そこには気づきがあるはずだ。
　当然、ポジションによって与えられる権限やそれに伴う心構えは、下位の立場とは比較のしようがない。
　立場が変われば視る景色は全く異なったものになり、気づきと共に行動を変え、そして得られる結果もそれに沿って変化する。
　人生は思ったほど長くない。何気なく過ごす毎日と問題意識を持って過ごす毎日は瞬間を捉えれば小さいが、数年後大きな差になる事はみんなが知っているシンプルなことなのだが・・・

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