長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

七年経った

 その時、私は名古屋高速道路の上にいた。車載テレビから緊急地震速報が流れ、近くの出口から急いで一般道路に降りた事を思い出す。
 間をおかず大きな揺れを感じ、ビルから人々が飛び出してくる様は映画のワンシーンのように思えた。日本PTA全国会長会議の会場に着くと、みんなテレビを食い入るように見ていた。津波仙台空港を襲いヘリ、セスナ、戦闘機までもが波にのまれていった。
 これはただ事ではないと思い、急いで金沢に戻った。良くわからなかった情報が少しずつ分かってきた。東北が津波により壊滅的な被害を与えていた。
 防災業を生業とし、さらにPTAのお世話をしていたことから、それぞれの立場で今すぐ何が出来るかを考えた。被災者の気持ちが分かるなどとは決して思わない。分かるはずがないからだ。
 しかし、心を寄せ継続的な支援をすることは出来る。当時は様々な事業を考え実行に移そうとみんなが努力した。ネガティブな声もあったが、大切な事は批判する事では無くどうすればできるか考えることだ。
 これは考え方の基本なのだ。やればできる。そして一歩踏み出す勇気がこれからを大きく変えるのである。
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