現実と期待値
エンジニアリングの世界では自らが仮定した論理がそうあって欲しいと思う意識が強すぎると、自分の期待する結果を誘導してしまう事がある。
『こうあって欲しい』という期待が、そのプロセスや現象を自分の考える結果になるように都合よく解釈し、導いてしまう。特に近似的な結果が導かれるとさらにそれを補強してしまうようだ。
正しく現状認識できるかどうかが、その後の結果を大きく左右することは言うまでもない。
これは、エンジニアリングの世界だけではなくどこにでもある事だ。
登山でも、道迷いの大きな原因はそうあって欲しいという期待値からくる思い込みだ。多分これで良い、ここは来る時に通った道に間違いないと不安を期待値で打ち消してしまう。
結果、誤った道を進んでいるにもかかわらず、正しいのだと期待し最後は二進も三進もいかなくなってしまうのである。
私たちは良識ある社会人として、しっかりと現状認識を行い、正しく判断することができる大人でありたいものだ。
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