長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

誰が私を助けてくれるのか・・・

 『私は人を助けることが出来る。では、誰が私を助けてくれるのか』
 ある一人の看護師の女性が語った言葉だ。看護師は厳しい訓練を受けているから一次救命の技術に長けている。
 すなわち、人の命を救うことはできるが、一時救命のスキルを持たない多くの人の中で誰が私を助けてくれるのか、と疑問を呈したのだ。
 『命のバトン』は福井県で活動する非営利特定NPO法人である。今から17年前、運動会の最中に突然一人の高校生の命が失われた。心室細動だった。
 当時、法律が改正され、一般人もAEDを使うことが出来る様になった。AEDさえあれば彼女の命を救うことが出来たかもしれない。彼女の母親は、AEDと一次救命のスキルBLSの普及を目的に命のバトンを立ち上げた。
 今年で命のバトンは10年の節目を迎える。今では福井県の小中学校で毎年BLSの普及事業が行われ多くの子供たちがスキルを身につけている。
 最初にBLSの講習を受けた子供の一人が今年看護師になった。あのとき学んだことが看護師になって繋がったと語った。
 代表の川崎さんはある意味で一区切りついた様に思う。亡くなった娘がお母さんもういいよ、と言っているように思うと語っていたことが妙に腑に落ちたのである。
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