長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

消防車両を安定的に製造するために

 私たちの業界でも働き方改革関連法案に合わせて、高品質の消防車両を安定的に供給するために大きく仕組みの改革に取り組み始めた。
 それぞれのメーカーが努力すべき問題にも当然取り組んでいかねばならないが、私たちがどうすることもできない行政の仕組みの改革にも取り組まねばならない。
 単年度予算で執行される消防車両は三月末日までに全ての納入を行わなければならない。一年の前半が受注の時期とすれば製造に使うことができるのは極端に言えば残りの半年だ。
 更に、消防専用シャシを使用しなければ消防車を作ることができない。さらにシャシメーカーの納期や一次、二次架装メーカーの納期を含めれば私たちに残された時間は殆ど限られてくる。
 そんな中で市場が求める台数を製造しようとすれば、殺人的な工程を実現させなければならないことになる。
 消防車両は人の命を救う人たち(欧米ではヒーローと呼ばれる)が厳しい現場で使う車だ。そんな消防車両を製造することにやりがいと誇りを持つことができる業界であるには、労働環境の改善が必須である。
 私たちの業界はとても小さいが、そんなバックボーンの中にあって魅力あるものとして行くことが私たちに託された使命である。
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