長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

恐るべき石垣の技術


 熊本地震から二年半がすぎた。最近、報道で熊本のことを目にすることがほとんど無くなった。業界での視察はそんな時期に行われた。
 驚いたのは二年半経っても熊本城の復旧作業はほとんど進んでいないことだ。聞くところによれば文化財である為、基本的に元の材料を使って復元せねばならないそうだ。
 破壊された石垣一つひとつに番号を降り、写真を見ながら元の通りに復元する作業は考えただけでも気が遠くなる。あと二十年はかかるとのことだった。
 現地を視察して地震直後に報道で見た記憶が蘇った。ほとんどの石垣が崩れわずかに隅に残った石垣が柱の役割を果たしかろうじて櫓を支えていた。
 熊本城の石垣は四隅は長方形の石を長いものと短いものを互い違いに積んである。そして、四隅を若干高く積むことで強度を増しているのだ。
 加藤清正が400年前に築いた基礎が今でも熊本城を支えているという事実に驚いたのである。何れにせよ、日本でも有数のお城だ。一日も早く復旧することを願っている。
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