長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

問題点を見つける

 トラブルが起こったとき、どの様なことが起こったのか、現象を確認することは比較的簡単である。しかし、その現象が何故起こったのかを、追求することが甘くなってしまうことが少なくない。
 起こった現象から、原因を突き止める場合は最低でも5段階掘り下げると本当の原因にたどり着く。
 あるときトヨタ自動車の関連会社の社長さんのお話を聞く機会があった。当時のトヨタの不良率は20ppmだった。(20ppmは5万台に1台)それを、トヨタから5ppm(20万台に1台)にせよと言われたそうである。
 その時、協力会社が集まって、どうすれば5万台に1台の不良率を20万台に1台に出来るかを議論したそうだ。
 そして、徹底して行なったのが、原因を5段階掘り下げて追求するという手法だったそうである。
 ある時、部品の取り付け間違いが起こった。その時、原因を5段階掘り下げて追求したところ、最後は部品棚の文字が見づらかったというところに行き着いたそうである。
 そこで、もう一段掘り下げて何故見づらかったかを調べると、部品棚の上の蛍光灯が暗く、文字が良く見えなかったので見間違えたという結論に達したそうだ。
 この様に原因を掘り下げていけば、必ず本当の原因にたどり着くことが出来る。しかし、私たちにはこれがなかなかできない。
 本当の原因を特定できない限り、同じミスを無くすることは出来ない。対策を考える前に本当の原因を特定することが何よりも先決である。何事もスタート地点を間違えないようにすることが、大切である。
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