長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

男はタフでなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない。

 『男はタフでなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない』『If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserveto be alive.』レイモンド・チャンドラーの小説『プレイバック』の中に登場する探偵フィリップ・マーロウのセリフである。
 昨今、部下を叱る事ができない上司が増えてきたと耳にするが、それは多かれ少なかれ、同じ様な現象がどの企業にも起こっているのだと思う。その理由を書くつもりは無いが、人を叱るという事は深い愛情の表れなのである。すなわち相手のことを本当に思いやれなくては叱ることはできない。
 その様に叱られた部下はそれを身をもって理解するが、ただ叱りつけることや、相手の立場を尊重せず厳しくすることでは人はついて来ない。分かってくれるだろと言う希望的観測はすてた方が良い。
 コミュニケーションとは相手がどう捉えるかで決まり、何を話したかが問題ではないのである。これまで私たちの企業のマネージメントに大きく欠けていたもののひとつがこの部分である。
 相手が理解するまでしっかりと伝えて初めて伝わったことになる。曖昧な言い方は極力避け、シンプルに短い言葉で伝えることが大切である。スピーディーに確実に伝達する為に、私たちは先ず禅問答をやめようと思う。
 間違いは即座に正し、何故なのかを理解させ、期待をかけ、結果を出せば褒め、そして正しい評価を行うことで上司と部下の信頼関係は強くなる。
 『男はタフでなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない』このシンプルな言葉の中に目指す姿が見えてくるのである。
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