改善の陰にあるもの
改善に取り組み、結果として改善できた事案はいくつかあるが、問題はその改善が如何にして成し得たのかを見ておく必要がある。
私たちは結果を見て判断をするが、時にはそのプロセスや方法をチェックし忘れる事がある。確かに工程は改善されているが、その改善を誰がどの様な方法で行っているのか、その方法は正しいのか、その改善を行う為にある一部の人だけに負荷がかかっていないか見ておく必要があるのだ。
そうしなければ表面上は問題なく動いている様に見えても、そこに前述したような問題点が隠れていればどこかで問題点が外在化し、気づいた時には問題が大きくなっている事が少なくない。
その為にはマネージャーと現場責任者の間で十分なコミュニケーションが必要になる。指示した事を言いぱなしにするのではなく、どの様な手法で誰がそれを行っているかを管理し、ハザードが紛れ込まない様に気をつける必要がある。
マネージャーに求められるのは組織をまとめる為の大局的な視点と、枝葉を十分に理解する細かな配慮なのである。