長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

・・・はずだ、は品質を低下させる

 問題の本質を辿っていくと、やっているはずだ、知っているはずだ、言ったはずだ・・等などマネージメントとは程遠い会話がなされることが少なくない。
 先ずは、プロセスが構築されていない事が大きな問題のひとつだが、マネージメントの基本は計画の下に指示し、実行させ、チェックし、出来ていなければ改善するルーチンを回す事にある。実はこんな簡単な事が実行されていないのだ。これは私も含めた問題だと認識している。
 確認はやり過ぎて問題になる事は少ない。やらずに問題になる事の方が多いのだ。特に現場力に頼ったものづくりが行われている以上、ノウハウは組織や会社に残るのではなく、人に残ってしまう。
 小規模な企業で良くあるのは、ある人が退社した途端に仕事の内容が分からなくなってしまう事だ。これは組織で仕事をしているのではなく、人に頼った仕事を進めて来た結果だ。現場力は大切な事だ。これは否定しない。しかし、それに頼りきり、上流で成すべき事をなさない結果が、プロセス無き作業と、・・・はずだ、の仕事を助長させている。
 結果として、品質の低下を招くのは理解している通りである。先ずはプロセスを一つひとつ構築し、その下にマネージメントを行っていこう。お客様に使いやすい車両をお届けし、それが人の命を救うために力を発揮してこそ、私たちの企業の存在価値を示す事になるのだ。
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