長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

我が人生に悔いなし

 この時期になると、年末のご挨拶をしに奥能登方面のお客を訪問する。長らく、お世話になったお客様の中にも本年度限りで退職される方々がいらっしゃる。
 今日も、そんな方々にご挨拶をしながら、消防人生40年の中で一番思い出に残った事は何でしょうか、と尋ねると様々な答えが返ってくる。それぞれに、いろんな事があったのだろう。
 その中でも、全国消防操法大会で石川県代表の能登町消防団を全国優勝に導いた指導員の言葉は胸を打った。県大会を経て全国大会へ行く事すら、難しい中でそれを全国優勝に導く事は容易な事ではない。
 そのきっかけになったのは、彼らが石川県大会で優勝し、たまたま訪問した愛知県のある消防署で、自分たちの消防操法のビデオを見てもらったところ、その署長が五分も見ないうちに、こんなもの見るに足らないと言われた事だ。
 それから、彼らは自費で石川県から愛知県まで消防操法の教えを請う為に、通う事になるのだ。その努力たるや並大抵のことではなかった。
 今でこそ、能登町消防団操法をビデオで撮影し、研究する分団が増えたが、全国大会で勝つという事は彼らの操法を研究することではなく、見えない所で彼らが何をしていたかを知る事にある。
 そんな話を聞きながら、成功を成し遂げる為には情熱と、人から見えない所で、人の想像を超えた努力をやらねばならない事を改めて教えられた。
 そして、我が40年の消防人生に悔いなし、という言葉が心に深く残った。
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