長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

雨の裏銀座縦走路


 『重い荷物を背負って硬い山靴を履いて長距離を歩け』と山を始めた時、山の師匠に幾度となく言われた。
 昨今はUL(ウルトラライト)と言われ登山用品は本当に軽くなった。単に軽いだけではなく、必要な強度も併せ持つ必要がある。
 ふた昔前は、ザックだけでも3kgはあった。レインウエアーや登山靴もそれなりに重かった。従って、必要な装備を詰め込めば20kgが当たり前の時代だった。
 しかし、昨今の時流に乗って最近は自分の装備も軽くなっていることに気づく。しかし、冬の装備は必然的に重くなるため、重い荷物を背負って硬い靴を履いて長距離を歩かないと冬山に耐えられる力が付かない。
 普段はお盆の時期には山には登らないが、今回は普段はあまり混まない裏銀座縦走路を行くことにした。台風の影響で天候は非常に変わりやすく、樹林帯は雨と晴れ間を繰り返した。
 稜線上の小屋は布団一枚に二人と言われていたので、高瀬ダムから入り、竹村新道を湯又温泉まで一気に下るルートを選択した。約15kmのロングルートだが冬のトレーニングを兼ねて実行した。
 稜線上は風が強く、野口五郎小屋手前で雷の音が近くに聞こえたので、ペースを上げてこやに逃げ込んだ。山の雷は横に飛ぶ。
 雷をやり過ごし、竹村新道へ。ここは濡れると本当に厄介だ。木の根が縦横無尽に張り出し、途中登山道も崩落している。そして、気が遠くなるほど長いのである。
 濡れ鼠のようになって晴嵐荘に到着した時はホッとした。久しぶりに雨の中を歩いたが、雨の行動は学ぶことが多いことを再発見した山行だった。
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