長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

左義長

 今日も金沢は小雪が舞う、『金沢らしい』朝を迎えた。会社の地元の浅野神社は今日が左義長である。
 朝、弊社会長が会社のしめ飾りを浅野神社に持っていって燃やしてくれた。
 私は朝、少々遅れたため、浅野神社へ到着した時はもう会長の姿は無かった。今年74歳になるが、やることがいつも素早い。

 浅野神社には地元の浅野町分団の面々が火の番をしていた。
 使い古した鳶口で火をならしながら、地域の方々が持って来る、しめ縄を次々と火の中に放り込んでいた。文字通り『火の番』である。
 左義長小正月に行われる火祭行事を指し、元々は中国から来たもので、漢の時代から正月行事として行われていた爆竹が起源と言われている。
 平安時代の宮中では、清涼殿の東庭で青竹を束ねて立て毬杖(ぎちょう)三個を結び、その上に扇子(せんす)や短冊(たんざく)などを添え、陰陽師が謡いはやしながらこれを焼く「左義長」という行事があり、これが由来とされている。
 今日では1年の無病息災を祈って現在でも全国各地で行われている。ちなみに東京では江戸時代に火災予防のため禁止され今では廃れてしまったようである。
 私が小学生だった頃は、書初めを燃やして高く舞い上がると字が上手になると、亡くなったおばあちゃんに教わった。
 また、その火で焼いたお持ちを食べると一年間無病息災になると言われ、針金の先にお持ちをつけて焼いた覚えがある。
 当然直火で焼くので、まわりは焦げて真っ黒で炭化しているのに、中は芯が残っていて硬かったが、何故かとてもおいしく頂いたことを覚えている。
 また、お鏡はちょっとかび臭いが、ぜんざいにしてよく頂いた。日本人は保存食を工夫をして大事に食べていたのである。
 今ではお鏡が左義長にそのまま捨てられている。
 今の日本人は裕福になった。食べる物にも事欠かない。お鏡まで捨ててしまう世の中にとても違和感を覚える。
 私たちは身の回りにあるものを大切にすることを、次世代に伝えて行かなくてはならないだろう。
 先ずは、かび臭いぜんざいを社員に振舞ったら皆は食べてくれるだろうか?????^^)
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