長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

乳幼児教育の先駆者

 川辺綾子先生は乳幼児教育の先駆者だった。石川師範学校を卒業し森山町小学校の教諭として活躍された。結婚をし子どもが出来た事で小学校の教諭を退職せざるを得なかった。
 当時は女性が働くための社会インフラが整備されていなかったのである。川辺先生はそれを何時も心のどこかに思っていた。これからは女性が社会に進出し、働く機会が増える、だから自分のように出産によって仕事を諦めることの無いようにと働く女性の為に乳幼児を預かる仕事を始めた。
 それが今の光保育園の前身である。川辺先生は生前、乳幼児教育の大切さを説いていた。小学校へ入る前までの教育が子供たちの人格を形成するからこの時期を大切にしなくてはならないと仰っておられた。
 本当に慈愛に満ちた素晴らしい教育者だったと思う。川辺先生は昨日急逝されたが、今日のお通夜では本当に多くの方が弔問に来られていた。
 そして、本来なら『お悔やみ申し上げます』と弔意を表すが、今日の弔問者は殆んどの方々が『本当にお世話になりました。ありがとうございました』と口々に語っていた。
 それこそが、これまでの川辺先生の歩んできた道が正しかった事を示している。心から川辺先生のご冥福をお祈り申し上げたい。
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