長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

立場はめぐる

 会社に就職した当時は何も分からない事だらけだった。学生と社会人との大きな温度差に驚いた。自分は守られた世界にいた事を痛感した。
 一年、二年、三年と年月を重ねる事で少しずつ社会人としての立ち振る舞いや、仕事が何たるかを理解する事が出来るようになった。暫くすると一兵卒だった自分にも後輩が出来た。
 これまでは自分の仕事の事だけを考えていたが、その瞬間から後輩の事も少し考えて仕事をしなくてはならなくなった。先輩と後輩との間で苦しんだ事もあった。ゴミ箱をけっ飛ばして先輩と言い合った事もある。あれから30年近い年月がめぐった。
 現在50代になり、会社とは何か、そして仕事に対する考え方も自分なりにかたちになった。会社のトップという重責を担い、多くの勉強をさせてもらった。
 気づいてみれば、会社に入社して来る新入社員に語りかけている自分に気づく。30年前の自分はどうだったか等と考えるのはあまり意味がない。
 自らが最前線で営業活動をする立場から、人を育てる事が仕事の中心になって来た。後10年もしないうちに、60歳になり、次代に引き継ぐタイミングが必ずやってくる。
 自分が生きた証は企業で達成した数値の様なものではなく、人を育て、それを継承してくれる人材が社会の役に立つ事だと思う。立場はめぐり、不連続は連続となる。
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