長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

星稜高校祝辞

 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 さて、今日は皆さんに視点という事についてお話したいと思います。
 コップに水が半分入っています。それをもう半分しかない、と見るか、まだ半分もあると考えるかで、精神的に大きく異なってきます。
 発明家で知られるトーマスエジソンは、電球を発明する時に、その発光体であるフィラメントを作るためにあらゆる材料を試しました。しかし、その殆どはすぐに切れてしまい、うまくいきませんでした。
 エジソンは、長く灯るフィラメントの材料を求め日本にもやってきました。そして、京都の孟宗竹を蒸し焼きにして、フィラメントを作り、試しました。孟宗竹は約一週間ほど灯り続けたと言います。しかし、それも、実用化するには、寿命が短かったのです。彼は、優に一万通りの材料を試しましたが、うまくいかなかったのです。その時、彼に資金を提供していたスポンサーは彼に、一万回も失敗して、もう、うまくいくはずがない、これで援助を打ち切るといったのです。
 その時エジソンはこう言いました。『私は失敗した事など無い、ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ』と。
 うまくいかなかった事を失敗と捉えれば、そこでお終いです。しかし、それは、成功するための過程だと捉えれば、うまくいくまでやり続ける事ができます。
 同じ現象が目の前に起こっても、その見方によって全く結果は異なってくるのです。
様々な視点と考え方が皆さんの人生に活路を開いてくれると私は信じています。
 さて、最後になりましたが、ご列席頂きました保護者の皆様、本日はおめでとうございます。建学の精神『誠実にして社会に役立つ人間の育成』を実践し、子ども達が育ってくれることを願い、お祝いの言葉とさせていただきます。

 平成二十八年四月八日
 星稜中学高等学校 PTA会長 長野幸浩

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