いきなり大人にならない
私が小学生だった頃の事を思い出してみると周りよりも随分幼かったように思う。
宿題は中途半端で、家庭訪問の時に先生に指摘された。当時は、家庭訪問をしている先生の後を追っかけて行くのが楽しかった。
しかし、自分の家でそんな状況が母親に伝えられると、みるみる形相が変わっていくのが分かった。これはいけないと、そそくさとみんなと一緒に先生の後を追おうとしたが、呼び止められ説教をされた事を今でも思い出す。
人生なんて長いようで短い。いや、短いようで長いのかも知れない。全ての人が平等に持っている時間に、何を刻むかで人生は変わっていくのだと思う。
子供たちはいきなり大人にはならない。毎日、小さなモノを刻み続け、少しづつ大人になっていく。ある一定の時期までは、良いモノを刻めるようにするのも、大人の責任か・・・
自ら刻むモノを選択できるようフォローして行くのは過保護なのか・・・何やら簡単なようで簡単でないと思うのである。