長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

欲しいものと必要なもの

 南北戦争の無名の兵士が書いたといわれている詩をご存知だろうか。先日ある雑誌を読んでいるとこの詩の一説が紹介されていた。
 ちょっと心に残ったので、調べてみると『無名戦士の祈り』、『叶えられた祈り』として紹介されていた。
 様々な訳があるようだが訳そのものよりもこの詩が言いたかった事は何だろうと思った。
 以下転用だが原文とその訳を紹介しようと思う。
 I asked God for strength, that I might achieve, I was made weak, that I might learn humbly to obey.
 自ら成し遂げるために 強さを与えてほしいと、神に求めたのに
 私は弱さを与えられた 神に従う謙虚を学ぶようにと
 I asked for health, that I might do greater things, I was given infirmity, that I might do better things.
 もっと偉大なことができるように 健康を求めたのに
 私は病気を与えられた もっと善いことができるようにと
 I asked for riches, that I might be happy, I was given poverty, that I might be wise.
 幸せになれるように 富を求めたのに
 私は貧困を与えられた 賢明になれるようにと
 I asked for power, that I might have the praise of men, I was given weakness, that I might feel the need of God.
 人々の賞賛を得ようとして 権力を求めたのに
 私は弱さを与えられた 神の手助けを望むようにと
 I asked for all things, that I might enjoy life, I was given life, that I might enjoy all things.
 人生を楽しめるように あらゆるものを求めたのに
 私は命を与えられた あらゆることを喜べるようにと
 I got nothing I asked for. but everything I had hoped for.
 求めたものはひとつとして与えられなかったが
 私の願いはすべて聞き届けられた
 Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
 わがままばかりを望んだにもかかわらず
(私の思いと反対に)言葉にできなかった祈りはすべて叶えられた
 I am among men most richly blessed.
 私はあらゆる人の中で
 もっとも豊かに恵みを受けたのだ
 皆さんはこの詩を読んでどう感じられただろう。与えられたものが自分が望むもの全てだったら、人として必要なものに気づいたのだろうか。
 最後の『私はあらゆる人の中でもっとも豊かに恵みを受けたのだ』という言葉が『欲しいもの』ではなく、『必要なもの』を得られたと言うことを表しているように思う。
 反対から学ぶ、言葉を変えれば視点を変えることが私達に大きなヒントを与えてくれている。
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